考え方

『おしぼり』と心理学 ~あたたかい「おしぼり」を最後に渡す「と理由~

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個人店店主がヒマな時間に
小さな飲食店について書いています。

 

どんなお店も頭を悩ます”再来店・リピートしてもらう方法”につて。

そろぞれのお店で接客をがんばってみたり、
ポイントカードをつくったりと、いろいろと試みていると思います。

当店では”おしぼり”で良い印象を持ってもらって、
「また来たい」と思う理由のひとつにつなげられるようにしています。

 

今日のテーマは「お客様の心にそっとしのびこむ”おしぼりの心理学”」です。

 

おしぼりは”冷たい”、”あつあつ”のどちらかで

 

どこのお店でもそうですが、当店でもお客様が席につくときに、
水と一緒におしぼりを出しています。

 

夏は”しっかり冷たく”、冬は”あつあつ”です。
必ず冷やすか温めてから出しています。

 

これには理由があります。

お客様は”ぬるい”という状態を無意識に嫌います。

 

水も同じことが言えます。
しっかり冷えている冷水か暖かい白湯を好みます。

 

”ぬるい”と手抜きをされていると考える人もいます。実際に・・・。

 

ということもあって必ず冷やしてか温めてから出しています。

おしぼり屋さんに言えば、
レンタルでおしぼりウォーマーを貸し出してくれるところもあります。
当店でもおしぼり屋さんから”無料で”借りています。

 

※当店はおしぼり1本6円で毎月最低1000本~という契約です。
業者さんを探す参考にしてみてください。

 

ちなみに、冷たいか温かいのを切り替える気温は、
だいたい28℃くらいを目安にしています。
湿度が高めの日は冷たいおしぼりを渡すようにしています。

 

 

食後にもおしぼりを出す(ディナータイムのみ)

 

 

ディナータイムには食事を終えた後に必ず”温かい”おしぼりをお渡ししています。

 

食後におしぼりを渡すという行為自体は、
ごく一般的で内容も変わったことではありませんが、
当店ではこれをかなり意識的に行っています。

 

「普通の飲食店で食後におしぼりを出す必要はないだろう。」
と思う方もいると思いますが、

 

 

当店では2つの理由からお出ししています。

 

ひとつは一般的なことで、

・最後に気持ちよく帰ってもらおう

ということ。

 

もうひとつは


・「温かいものをもらうと、
その相手の事も温かく感じる。」

 

という心理学的な考えがあるそうで、
それを参考にして、”温かいおしぼり”を取り入れているからです。

 

特に寒い日に温かいモノをもらうと、
その渡してくれた人のことも温かい人だと感じるそうです。

温かいおしぼりを渡すことによって、スタッフを温かい人と思ってもらい、
店自体を、『温かいお店だな』と思うことにつなげていければと思っています。

 

お客様が無意識で”この店はあたたかい店だな”と思ってもらうのが狙いです。

 

心理学的にとか書いていますが、
最後にさっぱりとしたおしぼりを渡されたら、
とりあえずそれだけで悪い気はしないですよね。

 

 

時間と費用のコストはわずか

 

ちなみに、

気になるコストですが、
当店は1本6円で契約していますので、
それ掛ける人数分なので1日20人でも120円
1か月で4000円程度でしょうか。

 

この金額が多いか少ないか、お店の判断は分かれると思いますが。

当店ではこのコストが来客につながると信じて実行しています。、
これが理由かどうかは定かではありませんが、
リピートのお客さんは確実に増えています。

 

とりあえず一度、やってみてください。

けっこうお客様から喜びの声が聞こえてきます。

「ちょうどさっぱりする~」などなど。

 

来店につなげるという下心はありますが、
”喜んでもらいたい”という気持ちも確実に伝わっていると思います。

 

ただ、気をつけないといけないのが

忙しいと、事前に温めていたおしぼりの数が回らなくて、
ぬるいおしぼりを渡してしまっていたことがありました。

 

前述の通り、ぬるいというのが一番中途半端なので、
しっかりと温めるということが大事だと感じています。

 

 

まとめ・・・おしぼりの心理学、おしぼりの販促

 

せっかく来てくれたお客様を来店につなげるために、
いろいろと頭と費用を使っていると思います。

 

このようなほんのちょっとした手間と費用と心がけで、
意外に、お客様の満足度は高める事が出来ると思っています。

 

効果のあるかないか分からない、
販促のチラシをムダに配ったり、

効果のあるかないか分からない
広告に費用を使ったりするよりは、

 

新規のお客様を呼び込むよりは、
一度ご来店いただいている方にもう一度来てもらう方法を考えたほうが、
効率もよく結果もでやすいと思っています。

 

せっかく来店していただいたお客様なので、
気持ちをぐっとつかみたいものです。

 

「終わり良ければ全て良し」ということわざもあるように
最後によい印象を持って帰ってもらいただけるといいですよね。