考え方

なぜ郊外のパンケーキは1500円でも売れるのか。

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小さな飲食店店主が、

ヒマな時間に経営の役に経ちそうなことを書いています。

 

今日は友人と話をしていた事を書こうと思います。

 

 

「なぜ郊外のパンケーキは1500円でも売れるのか。」

 

 

 

自分の店は、

まあまあ大きい地方の都市の、

その中心地からは少しだけ離れた街中にあります。

 

パンケーキが街中では950円、郊外では1500円!?

 

先日のとある日。

前の仕事の友人が突然お店を訪ねてきました。

今度、九州でカフェをやるとのこと。

 

九州!?

 

彼はずっと東京育ちで、

食品関係の仕事をしていましたが、

 

親しい友人の依頼で、

お店の経営を任されることになったとのことでした。

 

独立をする決断をしたのはいいですが、

いろいろ戸惑う事も多く、

暗中模索の中、

その準備の流れで立ち寄ってくれたとのこと。

 

 

こちらの店に来る前に、

市場調査も兼ねて、

近くのカフェも数軒食べに行ったそうで、

その中でも、

いろいろ疑問も抱えていたようでした。

 

その内容のひとつは、

街の中心部にあるカフェのパンケーキは

950円とかなのに、

郊外の方がむしろ値段が高く、

1500円とかの値段設定の店も多かった。

 

ただでさえ田舎で(東京に比べて)

街から外れた方が、

さらに、値段が安いイメージがあったけど

どうしてだろう?

との事でした。

 

お店<お客様の関係性

 

上記の件、

たしかにそうですよね。

 

街中のおしゃれなお店の方が値段が高くて、

郊外のお店の方が値段が安い。

 

そういうイメージはありますよね。

 

でも、
実際は必ずしもそうなってはいないようです。

 

その理由は、

それは、

郊外にはお店自体が少ないからだと思っています。

 

はあ?

どういうこと?

って思った方、

 

一度郊外のお店に行ってみてください。

意外に、

たくさんの年配のお客さんの姿が見られます。

 

予想以上にたくさんいます。

もちろん年配だけでなく、

家族連れの姿もたくさんあります。

 

郊外は人が少ないので、

お店をやっていけないというイメージが強いため、

どうやら、

こういった方々が行くお店の数が少ないんです。

 

そのため、

需要と供給の関係で、

意外にお店の方が強くなる場合もあるようです。

 

郊外の人も流行りのパンケーキを食べてみたい

 

ですが、

 

ただ、郊外でお店をやったところで、

うまくいくはずはありませんよね。

お客様の数自体は街中より少ないですから。

 

基本的に必要な事としては、

 

・駐車場がたくさんあり停めやすい。』

 

→停めやすいというのがけっこう大事です。

たくさんあるだけでがダメです。

年配の方、女性の方には必須のようです。

 

『・メニューがわかりやすい。』

 

→字が大きいとかそういう話ではなくて、

たとえばパンケーキを出すにしても、

本場ハワイのマカダミアソース!

ではなくて、メープルシロップとバターたっぷり!

という感じです。

 

この分かりやすいというのは、
とても大事で、

都会で流行っているものを、

あえて少し“ダサく”分かりやすく

提供するのが大事だと思っています。

 

年配の方にとっては

「マカダミア???」やめておこう。

「メープルシロップね。ああ、はいはい。」

という感じです。

 

 

郊外の人はよく分からないお店には行かない。

でも、

ちょっと流行りの店には行ってみたい。

 

ちょっと流行りの食べ物は食べてみたい。

でも、

都会に行くには時間もお金もかかる。

 

都会に行きたい気持ちはある。

でも、

都会のお店は難しくて入りづらい。

 

このような気持ちが入り交じり、

 

結果として郊外の人は、

都会に時間とお金をかけて、

950円のパンケーキを食べに行くよりは。

近くのちょっと”こじゃれた””分かりやすい”

1500円のお店に行く方を選びます。

 

 

ちなみに、

自分の知り合いで、

長野県のロードサイドで、

”ダサかっこいい”お店で成功して、

現在5店舗経営している友人もいます。

 

都会でおしゃれなカフェを経営するのもいいですが、

一度視点を郊外に移してみても、

いいと思う話でした。