考え方

「お店に”来てください。”」と言ってはいけない理由

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お客様に「お店に”来てください”」と言ってはいけません。

 

 

お客様につい言ってしまいがちな、

 

「今度お店に来てください。」

「良かったら顔を出してください。」

 

こういった言葉を自分は使わないようにしています。

 

 

 

 

 

 

お客様に「お店に来てください。」とは言いません。

 

「お店に来てください。よろしくお願いします!」

 

このセリフって、よく耳にするセリフだと思いますが、
当店では直接でもSNSでも、お客様へこのような言い方はしないようにしています。

 

その理由は、、、

 

”来てください。”というお願いが、

 

お客様からすると”来てあげている。”

 

お店からすると”来てもらっている。”

 

 

という上下関係につながってしまうと考えているからです。

 

 

もちろんお客様に来てもらわないとお店は成り立っていかないので、
お客様とお店との間には”上下関係がある”という考え方も十分理解できます。
そしてその関係もお店を継続していくには大事という考えも理解できます。

 

ですが、

上下関係になってしまうと、
少しずつ少しずつ下の立場の負担が増えてきます。

最初はお店に気をつかってくれていたことでも、
慣れてくるとだんだん気にしてくれなくなったりもします。

 

その積み重ねがムリにつながり、
お店を継続していく負担にもなってしまいます。

 

 

個人店を継続していくためには、
お客様と上下関係を築くのではなく、
”信頼関係”を築いていくことが自分は大事だと考えています。

 

 

 

では、どのような表現を使えばよいか

 

表現というよりも、

考え方になってきますが、

 

個人店として継続していくためには、

「来てもらう」

ことよりも、

「来てもらえるだけの価値を提供していく」

という事に重点を置いていくべきだと考えています。

 

「来てください」

という言葉は使わずに、

自分のお店の魅力を伝えることに重点を置いています。

 

例えば、

・こういうメニューがありますよ。

・これはこのように食べるものです。

・これは日本ではあまり無いものです。

などなど。

 

お客様が自分の店に興味を持って、

自ら足を運んでみようと思うような内容をアップし続ける。

それが大事だと考えています。

 

もし

「来てください。」

と似たような表現を使う場合も、

「来てください。」

ではなく、

「良かったらお試しください。」

「足を運んでみてください。」

など、

婉曲の表現を使って、

お客様が選択をして来ているというニュアンスにしています。

 

 

お客様に負い目を持たず、

お客様とお店は対等の関係

という気持ちを持ち続ける。

 

それだけで、

 

個人店の経営を続けるのには、

少しは気持ちが楽になると思います。

そして、

来てもらって成り立つことを止めることにより、

経営も楽になります。

 

 

もちろん忘れていけないのは、

あくまで、

「来てもらって成り立つという事実」。

 

来てもらったお客様を、

最大の力でもてなすことは、

もちろん必要なことです。

 

ギリギリまではお客様あっての商売だと認識しつつ、

最終的には、

自分たちは対等だという気持ちも忘れないようにするという事です。

 

この辺りは、

以前書いた記事、

お客様は神様じゃない〇〇様です。

にも似たような事を書きました。

 

お客様を満足させる前に、

なぜこの店をやっているのか、

という前提、

「自分達も満足する」

という事を忘れないようにしたいですね。

 

最後に、参考までに

 

ちなみに、似た話として

友達をお店に呼ぶという事も基本的にしていません。

 

よく周りの人に来てもらうことも大事、

というような話も耳にしますが、

 

売上が悪い日が続いても、

自分からはお店に呼びません。

呼ばないようにしています。

 

もちろん、

向こうからの申し出はしっかりと受けて、

「今度行くよ。」

と言われれば、来てもらいます。

 

これも上記の内容と一緒の部分もあり、

友達に来てもらって成り立つ経営では、

いずれ立ちいかなくなると思っているからです。

 

何が正解かは分かりませんが、

いずれにせよ、

自分の立ち位置をしっかり確認しながら、

経営をしていきたいものです。