考え方

頑張らない事も大事・・・お店を始める前に知っておきたかった事

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個人店を長く続けるのに大事な事

 

個人店をスタートしてもうすぐ5年。

最近のテーマのひとつは、

「ゆるーく経営、楽に経営」です。

このように書くと誤解されるかもしれませんが、

 

長く経営を続けるには、

頑張らないことも大事だと、

今は思うようになっています。

 

始めた時の勢いはずっとは続かない。。。

 

お店を開業、開店したころは、
それはそれは一生懸命でした。

(今も必死ですけど。笑)

 

まず、

定休日を設けませんでした。

(これは絶対に最悪。)

 

不定休という事で、

時々休みにするかたちで運営をしていました。

 

何曜日が混むかしばらく見定めてから、

と、思う内にダラダラと続けてしまい、

約2年間は不定休営業でした。。。

 

あと、

来ていただいた全てのお客様に

満足してもらおうとサービスをしすぎていました。

 

メニューもしぼりきれず、

どんな客層の人がきても対応できるようなメニュー構成。

 

サービスもお客様に満足してもらうために、

よく言えば、

臨機応変に対応しすぎていました。

 

自分が客の立場だったら、

とても良いお店だったと思います(笑)

 

その甲斐もあってか、

お店の経営状態も数字上まずまずの状態でした。

 

自分のお店を持ったという、

責任感、高揚感、解放感なども重なって、

かなり張り切って働いていました。

最初のうちは体と心も何とか、ついていっていけていました。

”つらい”という気持ちは無かったと思います。

 

後は、

お店とは「こうあるべきだ」、

という理想のようなものもあったかもしれません。

 

「本当に、今、楽しい」?

 

その状況が続いていたある時に、

ふと

「疲れたなぁ~」

と、思うようになっていた自分がいました。

 

せっかく、

自分のお店を持つという夢を実現したのに、

自分だったらこうするという夢を実現したのに、

それが少しだけ嫌になりつつある自分がいました。

自分では気づいていませんでしたが・・・。

 

どうしてその状態に気づいたかというと、

あるとき家族に

「今楽しい?」

という質問をされたからでした。

 

そうです。
最初は楽しかったはずなのに、

全然楽しめていない自分がいました。

 

「やらないこと」を決める。

 

そのときからです、

もう一度自分のやっていること、

やりたいことを見直して、

 

『やめる』

 

という事をやっていくことに決めました。

 

毎日営業するのをやめました。

早くやめろって?笑

自分のお店を持つと分かると思いますが、

やりたいという気持ちや、

続けていくために売上を欲しいという気持ちが強くなり、

営業しようと思ってしまうようになります。

休んだらお客様来なくなるんじゃないかな?

と不安な気持ちになります。

 

→でも大丈夫ですよ。

日々の運営をきちんとしていればお客様はお店についてくれます。

 

・全員に満足してもらうことをやめました。

 

メニューも減らしたし、

値段も改定しました。

 

サービスも出来ないことは出来ないとはっきりと言うようにしました。

それまでなあなあになっていたりしたものを、

基準をある程度決めるようにしました。

常連のお客様でもできるだけ適用しました。

 

その際ひとつ心がけたのは、

お客様目線を忘れないようにしながら、

 

「自分がそのサービスを納得して提供できるか」

 

ということです。

 

お客様に提供し続ける際に、

自分が納得していなくて、

嫌々やっていれば伝わります。

 

そのサービスを自分が納得しているのかどうか。

 

個人店を続けていくためには、

お客様を納得(満足)させるとともに、

自分も納得(満足)させる必要があると思っています。

 

 

どう頑張らないか、を頑張る。

 

頑張らないことを決める過程では、

自分は出来るという考えもやめました。

 

最初はいろいろ理想を下げるようで、

とてもいやでしたが、

体と気持ちが楽になったことが、

結果的には良い方向へつながっていく事が分かりました。

 

今は、また楽しく接客ができています。

 

(2店舗目をやめたのもこれと似た理由がありますが、

それはまた改めて書こうと思います。)

 

 

必死にやった数年の間に、

「一生懸命やれば、ある程度結果は出す事ができる」

という事もも分かりました。

これは良かった点です。

 

ですが、

今は、

頑張らないで、

どれだけ結果が出せるかの挑戦をしています。

仕事を楽しみながら。

 

個人てんは長い道のりです。

自分で終わりを決められれば良いですが、

強制終了にならないように、

続けていける経営をしていきたいものです。