個人店店主が、
ヒマなときにお店の経営について書いています。
ちょっとイヤだなと思ったお客様が、 来店したときに思い出す話。
今日はふと思い出したことを書こうと思います。
たしか中学生のころに見たドラマですが、
ずっと印象に残っているものがあります。
「王様のレストラン」
という三谷幸喜さんの書いたドラマです。
ざっくり内容を書くと、
松本幸四郎さん演じる伝説のギャルソンが、
レストランを立て直していくというドラマです。
その中で忘れらないエピソードが、
自分で、「お客様は神様だ」と言い、
無茶ばかり言う横暴なお客様の言う事を
なんでも受け入れサービスをするというシーン。
それに対して周囲は少し憤るのですが、
それでも松本さんはお客様に反抗しないというシチュエーションです。
周囲のスタッフ達はなんでそこまで?
という中で、
最後に一言、
『お客様は神様ではなく王様です。王様の言う事は絶対です。
ただ、
王様の中には家臣に首を切られた王様もいるんですよ。』
と伝えます。
それから、
そのお客様はそれからは大人しくなりました。
お客様は『王様』を心に接客を
なぜか中学生のころから、
このフレーズをずっと覚えています。
もちろんまだ中学生ですから、
この仕事をしたいと思うずっと前のことです。
それでも、
今でもこの言葉は自分考えを支える
言葉のひとつとなっています。
お客様(王様)が、いかに心地よくできるかが給仕の仕事ですが、
お客様の言うことばかり聞いていてはいい店はつくれない。
お客様にも言うべきことは言う。
とても大切な考え方だと思っています。
それでお客様が来てくれないなら仕方がないです。
こうしたちょっとした、
たわいもない言葉も支えになっています。