経費

経費節約にもなる。個人飲食店に固定電話ってもう必要ないと思う理由。

飲食店の固定電話
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「お店で経費削減できるもの何かないかな???」

 

 

飲食店の固定費・経費を少しでも抑えたいと考えている店主の方。

『固定電話』『携帯電話』に変えてお店を運営してみませんか?

 

これまではお店を営業するのに必須のようなイメージがあった「固定電話」ですが、
もうそろそろ経費削減の対象になりつつあるのをご存知ですか?

その代わりに格安SIMが出そろい始めた今となっては「携帯電話」でお店を運営するというのもひとつの方法になりつつあります。

 

当たり前になんとなく使っていた電話の費用について考えることをきっかけとして、
固定電話を始めとした、これまでの飲食店経営の“固定観念”をなくして、
新しい運営方法を導入してみませんか?

 

ちなみに、今の店舗では固定電話を使って6年経ってしまっていて、さまざまな媒体(インターネット上のブログなど)に固定の電話番号が掲載されてしまっているので辞めることができませんが、次にもしお店をやることがあるならば固定電話は導入しません。残念です・・・
まだ1、2年くらいだったら変えていたと思います。

 

飲食店を携帯電話で運営するメリット・デメリット

 

では、固定電話をやめて携帯電話にするメリットをまとめてみました。

 

●メリット

・費用が安い。

・お店にいなくても電話をとれる。
・営業電話への着信拒否がスムーズ。

※移転・閉店時の際もスムーズ。
●デメリット

・固定電話より信頼感が少ない。
・FAXが使えない
・常に電話に気をつけていないといけない。

 

それ以外ももちろん考えることができますが、
特に重要なのはこれらんの点だと思います。

では、それぞれについて見てみようと思います。

 

●飲食店を携帯電話で運営するメリット

 

●メリット

・費用が安い。

・お店にいなくても電話をとれる。
・営業電話への着信拒否がスムーズ。

※移転・閉店時もスムーズ。

 

・費用が安い

事業用(事務所用)の固定電話回線の費用は当店の場合基本料金だけで2,630円です。
当然のことながら、それに使用した電話代などの料金が加算されていきます。
(ひかり電話やほかのオプションに全く加入していないので、通常はもう少し高くなると思います。)

一方格安SIMの携帯電話の方では、
(例えば自分が個人で使用している楽天モバイルでは基本料金が1,250円からです。)

 

月額基本料プラン別一覧
楽天モバイル公式HPより)

毎月1,380円の経費、年間でいえば16,560円の差額が生まれてきます。
個人飲食店にとっては少しの経費の積み重ねが大きな出費に重なっていくので、
この差はとても大きいと思っています。
(さきほども書きましたが、オプションに一切加入しないでこの金額なので、固定電話でオプションに加入したらもっと差が出てきます。)

 

しつこいようですが、世の中のインターネットに出ている情報を全て同時に変えられるなら、
今すぐにでも固定電話をやめて楽天モバイルに変更をしたいのですが、6年間営業してしまっているとさすがに電話番号の変更はデメリットも多くなってくる気がします。
(「電話がつながらないから来ない」というお客様なら仕方ないと割り切るのも大切ですが・・・)



お店にいなくても電話をとることができる。

 

これは個人飲食店あるあるだと思いますが、、、

少しだけお店を外している間にお客様から電話がかかってきていたっていう事よくあります。

ほんの一瞬外に出ただけだったのに、、、
個人飲食店には必須の日々の買い出し中に電話がかかってきていたとか。。。

お客様って、
意外に、ではなく、当然のようにお店の営業時間外に電話をかけてきます。

そんな時でも携帯電話を持っておけば、大切な予約の電話を逃すこともありません。
(お客様って一回電話がつながらないだけで諦める人もけっこういます。。。)

 

当店では、今でこそ常時スタッフを雇用しているので、
誰かしら電話に出られることが多いですが、以前は電話を取り逃していたこともよくありました。

もっと前から格安SIMがあれば選択肢に入っていたと思います。

あと少し関係ありませんが、“飲食店電話あるある”として、
「一人しかいないときにトイレに入った瞬間に電話がなる」ということもよくあります・・・
これはさすがに固定電話を携帯電話にしても対処できませんが・・・

 

忙しい個人飲食店主の人も、このような少しお店を空けたいときに「携帯電話」にすることによって『携帯』のメリットが発揮されてきます。

 

営業電話への着信拒否がスムーズ

 

これは個人飲食店を営業しているとよく分かると思いますが、
毎日どこかしらからの営業の電話がかなり多いですよね。

 

「NTT回線をご利用の方にご案内があります。」
「ソフトバンク回線をご利用の方にお知らせしたいことがあります。」
「S・E・Oってご存知ですか?」
「スタッフ募集の件でご挨拶にうかがいたいのですが。」

などなど。
2回以上かけてくる業者はそんなに多くないのですが、

逆に言うと、

2回以上かけてくる業者は何度も何度も電話をかけてきます。
「もうかけないでください。」と言っても担当者がたくさんいるので、
そういったことも関係なく何度もかけてきます。本当にしつこいです。

こういった際にやりたいのが着信拒否です。
固定電話で着信拒否をするには、ナンバディスプレイに加入したりと、
また費用がかかってきたりします。
それが携帯電話でしたら、本体のちょっとした操作だけで簡単に着信拒否をすることができます。

もちろん会社なので違う電話番号でもかけてきますが、
何度かやっている間にかかってこなくなるでしょう。

個人店を経営していると、
この”営業に時間を持っていかれる問題”は地味に大きいです。
貴重な時間をできるかぎりムダなことにとられないようにしたいものです。

 

※移転・閉店の際もスムーズ

これは少し例外的になってしまいますが、閉店や移転の際の手続きがかなり楽です。
というよりはやることはないのでは?

お店を閉店する際はいろいろやらなければいけないことが山積みです。
(自分は一度お店の閉店を経験しています。。。)
閉店で少し気持ちも落ちているのに、事務作業がたくさんでうんざりになります。

そういうときに、少しでもやらなければいけない作業が少ないと少しだけ気持ちも楽になります。

これは移転も一緒で、
(実は2店舗目と1店舗目をひとつのお店にまとめました。)
移転時に電話が固定でなくて携帯電話だったらお客様への案内ももっとスムーズだったのになと思った経験から感じたことです。
今でも、当時の2店舗のお客様が「最近移転したのを知った」という方がポチポチご来店いただけます。

最後は少し番外編になってしまいましたが、
以上の点が自分が感じる飲食店の固定電話を携帯電話にするべきメリットです。

 

●携帯電話で運営するデメリット

では、飲食店を携帯電話で運営するデメリットはどのようなことでしょうか?
●デメリット

・固定電話より信頼感が少ない。
・FAXが使えない
・常に電話に気をつけていないといけない。

 

固定電話より信頼感が少ない。

これは何となく分かると思いますが、

お店の電話番号が東京03のような固定の市街局番ではなくて、
090、080で始まっていたら少しだけ不安になる人もいるのも事実です。

最近の若い人には「全く関係ない」という人も増えていますが、
なんとなく信頼感が低い気がして不安になるという人も多いと思います。

携帯電話で運営することをオススメしている自分でも、
お店の電話番号が090や080だった場合、一瞬だけ「おっ、携帯なんだ」と思うので、
一般の方には少しだけ違和感を感じる人もいるはずです。

ただ、
これはその瞬間だけのことで実際お店に来てもらって、
雰囲気や料理などがしっかりとしていれば全く問題ない点です。

 

ひとつ注意しないといけないのは、
少し雑な点があると、
「やっぱりこの店は信頼置けない店だ」
と思われてしまう可能性があるということだけです。
通常どおり普通に対応していれば問題なくクリアできるはずです。

 

FAXが使えない

何気にこれが最大のデメリットではないかと思います。
”FAXが使われているのは日本だけ”と世界で言われているそうですが、
実際注文をする際にメールではなくてFAXのみという業者さんもいます。

駐車場で有名なタイムズもそうです。
チケットを購入する際にはすべてFAXでのオーダーまたは電話でのオーダーになります。

その他では卸業者さんがFAXのみというところもあるのですが、
もしFAXが使えない場合はコンビニにわざわざ毎回行く必要があります。
これは面倒くさい・・・。

日本全体でそろそろ変わっていってほしいのですが、
このFAX問題は現状においては何気に地味に痛い可能性があります。

FAXしか使えないところは取引を止めていくというのもひとつの手かなとも思いますが・・・。

 

常に電話に気をつけていないといけない

 

これは携帯電話で運営するメリットの正反対になりますが、
固定電話を止めて携帯電話にすることにより、
常に電話に出られる状態になります。
それはお店が休みの日にも・・・。

お店にいない時に電話に出られるのはいいのですが、
常にお店のことを気にかけないといけなくなるのは、
少しだけデメリットになるような気もします。

いつもお店のことを気にかけるのは、
携帯電話にしてもしなくても一緒なので、
これは本人の仕事に対する姿勢のさじ加減かな?
という気もしますが・・・

その他、携帯電話に変えることにより考えられる疑問点

Q.そもそも飲食店に固定電話は必要?使用頻度はどれくらい?

当店の場合ですが、一日にお客様からかかってくる電話は1~2回程度です。
営業の電話はもっとたくさんです。 だからこのような主張をしているのですが、
多かったとしても携帯電話にするメリットの方が大きいと思っています。

Q.営業を始めた後で変えるのだけはやめたほうがいい?

2年くらいまででしたら変えていましたが、6年営業しているので今から変えるのは難しいと感じています。

Q.インターネット回線がひけない?

電話回線がなくてもインターネット回線はひくことができます。

最近では SoftBank Air のようなコンセントを指すだけで設置できる、
WIFIと固定回線の間のような存在のインターネット回線も始まっています。

※以前お店のインターネットをモバイルWIFIで運営していましたが、今は固定回線を導入しました。お店の回線をモバイルWIFIで運営するのはあまりオススメしません。

クレジット決済端末が使えない?

今は当店でも使っている『Airペイや『スクエア』のようなインターネット回線を使った決済システムが便利です。
スクエアとAirペイ両方利用しましたが決済できる種類の多さから当店ではAirペイを利用しています。




Q.格安SIMでは110、119など緊急連絡先に電話できない?

音声SIMでの契約であれば緊急時に110や119にかけることができます

自分も格安SIMは110や119にかけられないイメージがありましたが、
何かあった際はかけることができます。
ただ、楽天モバイルの場合電話代が割安になる、
楽天でんわアプリでは110や119にかけることができないようです。
このイメージが混ざっていたようでした。

 

個人店は新しい考え方を取り入れていくべき

 

個人飲食店の経営はとてもきびしいです。ということで、
今回は経費の面を中心に飲食店での固定電話と携帯電話の比較を書いてきました。

が、

思い切って携帯電話で飲食店を運営するということに求められるのは、
新しい考え方に挑戦する・新しい手法を導入するということでもあります。
今までの固定観念にとらわれずに、どんどん新しい考え方を導入していく。
それが今までも、これからも個人飲食店に必要な考え方だと思っています。

飲食未経験から飲食業で独立したおかげで、
飲食業はこういうものだという固定観念は少ないまま仕事をしてくることができました。

さすがに7年もたつと少しずつ慣れのようなものも出てきてしまっているので、
毎日自分を飽きさせないよう、お客様を飽きさせないよう、
新しい考え方をお店に取り入れていきたいと思っています。

何度もしつこいようですが、もう少し早い段階で格安SIMが出回ってくれたら、
固定電話に悩まされることも少なかったのですが・・・

「携帯電話で飲食店を運営してもいいのでは?」

 

それではまた。