飲食店コラム

個人店が常連客を増やすためには、、、

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小さな個人店が常連客を増やすには、、、

 

毎日営業が終了したあとに、
”その日来店したお客様の顔を思い出すことから始めてみる”
まずこれから始めてみるといいです。

 

自分がお客様の顔を思い出すことを続けるだけで、
自然と”常連客”が増えるようになってきます。

 

 

今日は「常連客の増やし方」についてです。

 

 

今回の方法はお金は一切かからず(ノート代だけ)、
使うのは少しの時間だけです。

 

”常連客”が増えないんだけど、どうすれば増えるんだろう?

 

「常連客がなかなか増えないんだけど、どうすればいいんだろう?」

 

開店当初、自分もこのように考えたことがありました。
そこで当時自分が始めたことは、

 

まず,「営業終了後にその日の”お客様の顔”を思い出すこと」からでした。

 

もちろん、
お客様の顔を思い出して、
それで終わりではありません。

 

そもそも”常連客”とは?

 

そもそもの話ですが、

”常連客”ってどういう人のことを言うのでしょうか?

 

”常連客”を自分が決める

 

以前、いろいろと考えた結果、
自分の中で出た答えとしては、

 

”常連客”とは、、、

 

「自分のお店を好きなお客様。

 それと同時に、

 自分もお店に来てほしいお客様。」

 

だと思っています。

 

ただ、たくさん回数を来てくれるだけの方は、
(そしてお店的にはあまりウェルカムではない方、、、)
自称常連客だと思うようにしています。

 

自分の中では、
その方はあくまで、よく来店されるお客様であって、
”常連客”とはあまり思っていません。

 

一般的には違うのかもしれませんが、
個人店もお客様は選ぶべきだと思っているので、
そのように定義しています。

もちろん直接は言ったりしませんが、
心の中では”区別”をしています。

 

本当にあった”自称常連客”の笑い?話

 

これを書きながらひとつ思いだした笑い話(苦笑い)があります。

 

自分の店ではなく、
友人のお店であったことを聞いた話なのですが、

 

あるとき、混みあったランチタイムに、
6名分来店前に電話で予約注文があったことがあったそうです。

その電話のすぐあとに、
女性がひとり来店されて通常どおりオーダー。

そして、
そのあとに6名様がご来店。

 

当然、あとからきた6名様の料理が先に出ます。

 

そうしたところ、
その女性のお客様が怒り始めて、
「どうして自分の方が先にきたのに!!」とのこと。

ここまではまだ分かるのですが、

友人の店主さんが「ご予約なので」と説明しても、

私は常連なのに、なんで後回しにされるの!!」
と怒りが収まらなかったそうです。

友人曰く、
「常連というか、時々来てくれる人だけど」
と言っていました。。。

 

いろいろ突っ込みどころがありますが、
こういった勘違い”自称常連客”ではなくて、
本当の”常連客”を増やしていきたいと思っています。

 

「お店」というのは、店側だけでなく、
お客様と一緒に創っていくものだと思っているので、
ただ、”常連客”を増やすのではなくて、
”いい常連客”を増やしていくことが重要です。

さきほどのケースでも、”いい常連客”であれば、
混雑時にはご理解・ご協力していただける方も多いです。

もちろんお客様に甘えることはよくありません。
そのぶん良い”サービス・居心地”を提供するべきですが。

”いい常連客”
個人店ではそういった方を増やしていきたいです。

 

常連客を増やす方法

 

では本題です。

どのように常連客を増やしていくか?

 

自分が”常連認定”をすることから

 

”常連客を増やす”と考えたときに、

どうやって常連客に”なってもらうか”
と考えてしまいがちです。

 

”なってもらう”だと相手の行動に期待をしてしまっているので、

 

まずは自分がそのお客様(常連になってほしいお客様)
に対して常連だと認定することから始めるべきです。

 

 

具体的には、ベタな話ですが、
ほんのちょっとしたことをするだけです。

 

・「”いつも”ありがとうございます。」と伝える。

・「”今日は”違うメニューなんですね」と一言だけ言う。

 

といったことをやるだけです。

 

これで”その”お客様は自分が常連だと認めてもらったと思い始めて
少しお店に対して好意を持ってもらうことができます。

 

まずはこれが常連づくりのスタートです。

 

顔を思い出してノートに書く

 

自分が営業終了後に毎日やっていることが、

 

その日来店された”常連さん”を、
自分がつけたニックネームとともに、
ノートに記録しているということです。

 

なぜニックネームかというと、
飲食店ではなかなか名前を伺う機会が少ないので、
顔を思い出すために勝手なイメージで、
ニックネームをつけるのがベストだからです。

例えば、”メガネ”とか”○○セット火曜日”とかの、
特徴やいつも頼むメニューです。

 

この作業をある時から今でも毎日続けています。

そのおかげでか、
しばらく間があくと、
自然とその方の顔が思い出してきて、

「最近来てないな~」

と思うようになりました。

 

そうすると不思議なことに、
その方がご来店をしていただけます。。。

 

ウソのようですが、
本当にあるのでぜひ実践してもらいたいです。

 

実際、
最近ご来店されないな~
と思ってそのまま来なくなる方もいらっしゃいます。

 

お客様を覚えようとする努力がいい循環を生む

毎日記録をつけていると、
大体の来店する頻度もなんとなく把握できるようになってきます。

 

と同時に、
自然とお客様のことを考えるようになっているので、
次来店されたときの会話もスムーズになることが多いです。

 

「珍しく金曜日にご来店ですね。」
とか、
「今日は○○ご注文ではないのですね。」
とか。

 

こういった自然な会話が、
お客様からも、
自分がお店に受け入れられている
という認識につながっていきます。

自分がお客様のことを考えて、
お客様もお店のことを少しずつ考えるようになって、
よいサイクルが生まれ始めます。

 

そして、

この繰り返しが、

”常連客につながっていく”と考えています。

 

これを地道にたくさんのお客様と続けていくことが、
常連客を増やしてくことにつながっていきます。

 

 

そのお客様に来てもらいたい

 

常連客を増やすには、
ポイントカード・システムを導入だなんだ、
とそういった方向にいきがちです。

 

ですが、

 

個人店がまずやるべきことは、
自分とお客様の関係づくりです。

 

そのためのツールとして、
そういったポイントカードを利用するのもいいかもしれませんが、
まずは、自分がお客様に対してできることをするべきです。

 

たくさんのお客様に来てほしい!

と思う前にまずは、

”その”お客様に来てもらうことから始めるべきです。

 

そのために必要なのは、
特別なサービスではなく、

その人が”他のお客様と違うんですよ”という気持ちを伝えるだけです。

 

”いつも”とか”今日は”というような、
簡単な一言をかけるだけで、
お客様は自分が特別扱いを受けていると思ってくれます。

 

自分が本当に来てほしいお客様に一声かけて、
少しずつ常連客になってもらうことが、
個人店にとって大切なことだと思います。

 

「何人のお客様の顔を思い出せますか?」

 

それではまた。