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開業7年目、初めて運転資金の融資を依頼してみた【日本政策金融公庫の申請・面談・融資まで】

日本政策金融公庫 融資
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「日本政策金融公庫の融資の”流れ”ってどんな感じなの?」

 

 

今日は融資を申請してみたいけれども、実際の流れはどんな感じなの?

という疑問について書いてみようと思います。

 

 

飲食店をはじめてから7年目になります。

開業以来初めて、日本政策金融公庫に運転資金融資の申請をしてみました。

今日は、その流れと融資を受ける際に気をつけたい点についてです。

 

 

自分の場合黒字経営中ということと、

毎月の経理を税理士さんに依頼しているので、

申請自体はさほど難しいものではありませんでした。

 

150万円の申請はちょうど1か月で融資されました。

 

 

●こういった方にオススメです。

・融資を申請してみたいけれども、実際の流れがよく分からない?

・融資を申請するときに何に気をつけたらいいんだろう?

 

このような疑問をお持ちの方や、

融資に興味を持っている方の参考になればと思います。

 

 

日本政策金融公庫に融資を申請した理由

 

自分は基本的に、

個人店が借り入れをして飲食店の開業をすること

借り入れをしてまで継続しようとすることに反対です。

 

 

それがどうして今回借り入れを申請したかというと、

 

・実際、経験をしていないのに反対の意見を持っているのもどうかな?と感じていた

・少し先に友人と新しい取り組み(事業)をするかもしれなかった

・借り入れをしたことが無かったので、経験をしておきたかった

・万が一に備えて、借り入れをして返済する実績を作っておきたかった

 

以上のような理由からです。

 

急で必要なわけでないのに借りるのもどうか?

と税理士さんに言われたので、

一応運転資金という名目で借りることにしました。

 

 

申請内容と融資までの期間

 

今後もビジネスを行っていくうえで、

資金繰りの経験値を高めておきたいと思い立ち、

11月のはじめに税理士さんに相談をしました。

 

結果的に11月30日に融資がおりたので、

ちょうど1か月で資金調達をすることができたことになります。

 

融資までのスケジュール

 

11月1日(木)・・・担当税理士さんに相談

11月2日(金)・・・申請書類を日本政策金融公庫に送付

11月7日(水)・・・日本政策金融公庫から書面が到着

11月10日(火)・・・面談

11月17日(火)・・・申請書類到着

11月26日(月)・・・申請書類返送

11月30日(金)・・・融資実施

 

融資内容

 

金額・・・150万円

期間・・・3年

利率・・・1.66%

毎月返済額・・・4万5千円 (34か月)

連帯保証人・・・妻

※連帯保証人は必要がないものもたくさんあるようですが、
開業当初から家族経営というかたちだったことや、
話をスムーズにするため現地で同席していた妻が連帯保証人になることになりました。

 

税理士が間に入るとかなりスムーズ

 

申請当初から予想以上のスピードで話がすすみました。

 

税理士さんと日本政策金融公庫の担当の方がかなり早く動いてくれたようです。

 

申請時は、まあ今年中には決まるといいなくらいに思っていましたが、

ちょうど1か月で融資がおりました。

 

 

以前税理士さんに、

経験を積みたいのでもしかしたら申請してみるかもしれない。

という話はさらっとしたことがありました。

 

 

11月1日に実行すると言ったら、

税理士さんが日本政策金融公庫の自分の担当の人にすぐに連絡をしてくれました。

 

準備する書類も必要なモノをすぐに指示をしてくれたのでスムーズでした。

こういったことがあると税理士さんと契約していてよかったと思います。

 

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融資申請のさいに用意をするもの・したもの

 

●面談前に日本政策金融公庫に送付をしたもの

 

1、直近2期分の確定申告書

2、借入申込書(日本政策金融公庫HP内)

3、企業概要書(始めての取引のため)

 

※1は税理士さんに準備をしてもらいました。

※3と4は日本政策金融公庫 書式ダウンロード内の1と7です。

 

これらの準備・記入をして日本政策金融公庫の担当の方に送付しました。

 

書類書き方

 

借入申込書と企業概要書の基本的な書き方は、

それほど難しくはないと思います。

 

少し迷ったところだけ書いておきます。

 

・借入申込書

希望日はいつにすればいいか?

→だいたい1か月程度で融資されるということで、1か月後の日程にしました。

 

運転資金?設備資金?

→設備資金にすると「見積り」が必要だそうです。
基本的に運転資金でよいという税理士さんからのアドバイスです。

 

・企業概要書

 

”セールスポイント”、”販売ターゲット・販売戦略”、”企業をとりまく状況”、

これらの点は事業計画書など書面で書いたことがない人にとっては、

どう書いていいか迷うかもしれません。

 

面談の際はこの点を少しだけふかぼりして聞かれました。

自分のお店の長所を文章にするだけかと思います。

 

電話でしたが、

ここでも税理士さんと打ち合わせができて良かったです。

 

日本政策金融公庫から面談時に指定された書類

 

1、不動産の賃貸契約書

2、預金通帳(直近3か月分が分かるもの)

3、直近3か月分の試算表(損益計算書・貸借対照表)

4、営業許可証

5、消費税の領収書

6、身分証明証(運転免許証など)

※コピーを持っていった方がいいです。結局、先方でコピーをしてもらうことになります。

 

一般的に預金通帳には融資申請した金額の半分の残高が必要

と言われているようです。

が、

自分の場合けっこう勢いで申請をしたので、

残高がほとんど無い状態でした。

残高5万円くらい。

 

(基本的に月末の引き落とし専用の通帳です。

残りは運用に回しているので、

現金の残高はほとんどない状態でした。)

 

ただ、

通帳には入っていませんでしたが、

試算表の帳簿上では現金残高約75万円ありました。(実際あります。)

 

本当は、

少し前から”準備”をして現金を見せたほうがいいようですが、

「変な操作はしないほうがいい」というのは税理士さんからのアドバイスでした。

 

 

面談当日

 

面談は10時開始でした。

日本政策金融公庫に行って担当の方と話をします。

 

自分の場合、

間に税理士さんに入ってもらっていたので、

それまでのやりとりは税理士さんが済ませてくれていたため、

事前のやりとりは書面のみでした。

 

直接申請をする場合は、

もちろん電話なりメールにてのやりとりが何度あるそうです。

 

面談の時間は30分弱程度です。

 

話した内容は、

 

・資金の使用目的

・事業の特徴

・事業の今後の見通し

・申請書類の確認

・融資の内容について確認

 

といったところです。

 

特につっこまれることもなく、

全体的には書類の内容の最終確認といったところでした。

 

前述をしましたが、

絶対に必要ではありませんでしたが、

より確実にするために妻に連帯保証人になってもらうことにしました

 

自分の感想ですが、

担当の方も融資を通すために上司に説明をする必要があるようで、

その際の「しっかりとした説明資料」を用意している様子でした。

 

担当の人の立場に立って、その人が話を進めやすいようにする

 

こちらも融資を通すために、大事な点かなと思いました。

組織で仕事をするとこんな感じですよね。

 

感想と注意点

 

書類が整っていたのでかなりあっさりとしたものでした。

期間も思ったより早かったですし。

 

こちらも税理士さんに確認した点ですが、

 

『日本政策金融公庫は立場的には融資の実績をつくりたい』

そうです。

きちんと返済してくれる企業・個人であれば貸したいそうです。

 

ということで、

書類など状況がしっかりしていればあっさりしたものです。

 

●申請が通った理由

・直近2期黒字

・現金残高もある

・初めての申請

・申告も税理士を介している

・連帯保証人を用意した

 

●心配だった点

・通帳の工作をしていなかった

→通帳の現金残高は5万円程度でした。他に置いてあったので・・・

3か月分のコピーが必要なので、本来は?3か月前からお金を移しておくそうです。

 

・使用用途があいまい

→運転資金が必要?と客観的には思っていた。

 

 

融資申請、最終書類

 

面談終了後、

担当の方が庫内で申請をしてくれて、

それが通れば書類が送られてきます。

 

必要なのは以下の書類です。

 

1、借用書(実印を押す)

2、印鑑証明(本人・連帯保証人)

3、送金先通帳の表紙と1ページ目のコピー

4、収入印紙(150万円の場合2,000円分)

5、預金口座振替利用届(毎月の引き落とし先)

6、団体信用生命保険申込書(任意 自分は入りませんでした)

 

もし急いでいるのであれば、

2の印鑑証明だけでも先に役所で取得しておくといいです。

それ以外は送られてくる封筒に一式入っているので、そちらに記入をします。

 

借用書の1,500,000という数字はさすがに少し緊張しました。

 

 

まとめ 準備次第で簡単に借りられてしまいます

 

というような流れを経て、、、

 

今回はあっさりと融資申請が通りました。

 

このブログを書いている本日融資実施。

はれて”借金を抱える身”となりました。

 

 

借金で思い出すのが、

以前、一度だけ資金がまわらなくなり、

カードキャッシングでしのいだときのことです。

 

お金の悩み
今月末、お店の資金が足りない。【カードキャッシングは次のアテがあるときだけにしないと】 『急な出費があって、今月末の家賃が払えない。 今あと15万円だけあれば乗り切れて、 来月からは何とかなるのに...

(この経験もあり借金での店舗運営は反対です。)

 

 

この時の金利と比べると天と地の差があるのに驚きました。

 

たとえば、

同じ100万円を借りても、、、

 

キャッシング 18%・・・毎月1万5千円

融資 1.66%・・・毎月1,383円程度

 

今回の融資を通じて、いい借金と悪い借金の経験を実感することができました。

いい経験でした。

 

 

今後もし資金が必要になりそうなら、

どのように準備をしていけばいいかも分かりました。

 

 

さきほども書きましたが、

日本政策金融公庫としては、

方針としては貸出しの実績は増やしたいそうです。

 

 

思ったよりも簡単に融資は受けられます。

準備さえしてあれば融資をしてくれます。

 

 

今回は余裕がある中での申請だったので、

いろいろ冷静に流れを見ることができました。

 

もしこれが、”かつかつ”の状態だとムリをしてしまいそうです。

 

この経験を踏まえて、

これからも”いい借金”はしていければなとは思います。

 

 

 

今回は融資をしてもらう経験について書いてみました。

カードキャッシングは反対なので、

どうしてもお金を借りる場合は、

金利が低い日本政策金融公庫で戦略的にやるべきです。

税理士さんとも相談をしながら進めてみてください。

 

近場の税理士を探すなら、税理士紹介ネットワークへ

 

 

資金がないなら飲食店は・・・

やめる勇気も大切です。

 

 

「お金を借りる経験をしてみますか?」

それではまた。