個人経営の飲食店には、
インスタグラムを使用しての集客はあまり向かないと考えています。
理由としては、
インスタグラムは集客効果はありますが、
リピーターになりづらいと考えているからです。
当店では、
インスタには、”ほどほどに”力をいれるようにしています。
インスタグラムを使っての集客はたしかに効果があります。
特に、チェーン店や街中の一見さんが多いお店では、
これからもしばらく効率的に使っていく必要があると思います。
ただ、
個人経営の飲食店にはあまり向いていないのでは?
というのが正直な感想です。
ちなみに当店のインスタ使用頻度は、
月に何度か月替わりのメニューやイベントの情報を流しているくらいです。
ということで、
今日は、
「インスタグラム集客が微妙と考える理由」と、
についてです。
インスタ集客って実際どうなの?
と考えているかたの参考になればと思います。
目次
個人飲食店の集客にインスタグラムが向かない理由
今回どうしてインスタグラムについての記事を書いているかというと、、、
つい先日、
“インスタグラマー”(毎日インスタグラムに投稿している方)のお客様がご来店されたときに、少し思うことがあったからです。
自分としては「うーん・・・」
という感情を持ってしまいました。
どういったことかというと。
・インスタグラマーに言われた、”飽きるから新メニューもっと出して”
あまり画像を流していない中でも、
たまたま写真をご覧になってご来店されて、
ときどき話すようになった方がいました。
※話すきっかけは、席を立って店内の画像をいたるところ撮影していたので、
気になって少し警戒していたためです。ブロガーかな?食べログかな?
と思っていたら、その日のうちにインスタグラムに画像がアップされて、
インスタグラマーと判明しました。
それからは、
2か月に1回くらいご来店されるようになりました。
前置きが長くなりましたが、
で先日、
その方から言われた一言が、、、
「もっと新メニュー出してよ。飽きちゃうから。」
です。
月替わりのメニューをご案内しましたが、
「月に1回だけでしょ?面白くないよ。」
とのお答えが・・・。
『お客様の貴重なご意見』
のひとつではありますが、
正直自分としては、
「なんだかな。。。」
という感想を持ってしまいました。
たしかに、
”ずっと新メニューが出続ければ来る”
という意見があるのは分かりますが、
(分かりますが理解はできません。)
個人店で”新メニューを出し続ける”というのは、
あまり現実的ではないです。
・メニュー考案の時間
・試作の時間
・告知の手間と時間
・食事のロスのリスク
などなど。
できない理由より、できる理由を!
という話もありますが、、、
個人店を継続していくためには、
定番メニューの存在とほどよい新メニューの展開も重要です。
それをやみくもに新しいものだけを求められても、
それに応えつづけてしまうと、
自分の首を自分でしめてしまうだけです。
「飽きちゃうから、新メニュー出して」
この一言にインスタグラムへの違和感が全てつながりました。
インスタグラムを利用している人は、
とにかく新しいものを求めている人たちが多い。
だから自分は、
それほど力を入れていなかったのだ。
と自分の考えを結論づける理由にもなりました。
・リピートする人が少ない
結局、
インスタグラムを見てくるお客様は、
「新しいモノをもとめている」
方々が多いです。(全員とは言いませんが。)
インスタグラムを見て来店された方は、
また”新しいモノ”を求めてすぐに他に行ってしまいます。
・リピーターにつながるかもしれない
・とりあえず来てもらわないとはじまらない
そういった考えも重要ですが、
常連客を増やしていかないといけない、
常連客を増やしていきたい個人店には、
そういった、
『新しいモノを求める属性のお客様』
は向かないのでは?
ということが、
インスタグラムを重要視しない理由です。
”流行っているからいく”
そういった方とつきあいつづけるのは、
消耗戦につながるのでは?
と考えています。
自分はインスタは”一時的”な集客にはとてもいいです。
が、
そのお客様が継続して来店されるかと言うと・・・
来てくれた人をリピートさせる工夫、
も大事ですが、
”着続けてくれそうな人にアプローチしていく”
方が結果として、集客効率がいいのでは?
と思います。
どんな人・お店にオススメか?
とはいうものの、
継続して画像をアップしていれば、
(工夫は必要です。今回は割愛します。)
一時的な来店にはつながります。
それが、
どのような人・お店にむいているかというと、
・開店当初、実際の客層が不明
この3つには効果があるかなとは思っています。
自分自身がインスタでお店を探す人
まずは当たり前の話ですが、
自分が普段使っていないものを活用しようと思っても、
利用者の立場に立つことができません。
よっぽど高額なサービスであれば別ですが、
個人経営の飲食店が利用しているサービスであれば、
それほど高額のモノはないはずです。
どんなモノであれ
まずは自分が利用しているモノを活用する。
それが基本かなと思います。
お店を探す時にインスタグラムは利用していますか?
”集客に利用したい”
”集客に利用できるはず”
と思ったら、
自分が利用してモノ、
自分が利用してみる、
このあたりからやってみるのがいいのでは?
と思います。
ということで、
普段からインスタグラムでお店を探している人は、
有効活用できると思います。
ちなみに、
自分はお店を探す時にインスタはほぼ利用していません。
・開店当初など、実際の客層がまだ分からない
「まずはお店を知ってもらう」
開店当初”は”これがかなり重要です。
そのためのツールとして、
インスタグラムを利用するのはかなり効果的です。
最近ツイッターで見かけたものですが、
開店前の段階からコンセプト設計をしっかりと行うと、
このような成功事例にもにもつながるようです。
本日、妹が埼玉でケーキ屋をオープンしたんですが、しっかりコンセプトメイクして、外観もお洒落にして、インスタでも事前の発信を頑張った結果、本人達もビビるほどの大行列ができました。リアルの狭小店舗においてもマーケティング重要だなあと改めて思いました。そしてインスタの影響力すごい… pic.twitter.com/IdSni6bDzQ
— 藤田雄一郎 (@YYYFFF) 2018年11月23日
こちらは成功しすぎですが。。。
そして、
開店当初に来店客がおおすぎるのも、
正直考え物だと思っています。
(結局はリピートにつながらなかったりするので・・・)
開店当初は、
いろいろな客層の方にご利用いただくというのも重要です。
もともとのお店のコンセプト・ターゲットとは
違った客層の方が実際に来店されるというケースはよくあります。
(それがいいか悪いかは別として。)
そのためにインスタグラムでの集客をするのは賛成です。
開店してみないと、ふたを開けてみないと、
お店というのは本当に分かりません。
開店してから少しの間は、
どういった客層に受け入れられるかも分からないですし
自分が想定していなかった層に来てもらうのも面白いかもしれません。
いろいろな方に利用してもらって、
自分のお店の特性を早く理解することも大切です。
自分の店にふさわしい集客方法を
インスタが流行ってそうだからインスタを使おう!
最近はLINE@の方が集客につながるみたいだから、
LINE@を使ってみよう。
お店を運営してくにあたり、
”とりあえず使ってみる”というのは大賛成です。
ぜひやってみるべきです。
ただ、
その際に忘れてはいけないのは、
・自分のお店との相性はどうか?
・自分はそれ使ってる?お客様の気持ちになれる?
この2点かなと思います。
自分のお店をどうしたいか?
お客さんがたくさん来るだけでいいのか?
売れればいいのか?
どんな客層に来てほしいのか?
・自分のお店をどうしていきたいか?
・自分とその方法は相性がいいのか?
この2つを忘れてしまうと、
徐々に無理がでてきます。
結局、
自分と合わない集客・自分と合わない層を集客をしていると、
仕事が、お店が自分にとって面白くないものになります。
そうすると、
お店を続けていくことも難しくなります。
個人店が長くお店を続けていくためには、
自分に合わせた、
無理のない集客方法を確立していくことが大切です。
「普段、自分が使っている方法は何ですか?」
それではまた。