飲食店経営7年目のセイがお店の経営に役に立つ話を書いています。
今日は、「個人飲食店にとって重要なのは何月か?」
ということについて書いてみようと思います。
先に結論を書いておくと・・・
重要なのは4月と5月です。
その中でも特に5月が個人店にとっては大事なのでは?と自分は考えています。
一般的にいうと飲食店にとって一番大切なのは、繁忙期の年末年始のような感じがします。
ですが、
自分は年末年始の時期よりも4月と5月の新年度の方が重要だと考えています。
たしかに売上の面だけを見てみると、忘年会や新年会のある年末年始のほうがボリュームが大きいです。
それでも、、、
売り上げは小さいかもしれないけれども、年度の始まる4月と5月の方が小さな個人飲食店にとって重要だと思います。
ということで今日は「個人店にとってどうして4月と5月なのか・・・」について書いてみようと思います。
飲食店にとって大切なのは忘年会・新年会がある年末年始の12月・1月のだと思っていて、そのときにがんばろう!と思っている方にちょっとした参考になればと思います。
目次
飲食店にとって4月と5月が重要な理由
それでは、どうして年末年始よりも4月と5月の新年度のほうが重要かというと・・・
年末年始は”好きなお店”に行くから
年末年始は新年会・忘年会で確かに客数と売上が上がります。
それで、
年末年始がんばろう!
とその時期になると気合をいれたりするお店も見かけます。
ですが、それだと正直手遅れです。。。
そもそも、
忘年会の選択肢に入るためには、まず選択肢に入っていないといけません。
それに、
選ばれるお店というのは”幹事さんが好きなお店”という要素も入ってくると思います。
もし自分がみんなと集まる場合は”自分が好きなお店”を紹介したいですし、行きたいです。
繁忙期の年末年始が始まるまでに、”どれくらい好きになってもらえているか?”
これが大事かなと思います。
年末年始は通信簿
ということで、
年末年始の繁忙期にどれだけ大きな集客・売上がつくれるかというのは、
それまでの1年間の自分のお店次第ということです。
以前、自分は「年末年始は通信簿」というフレーズを教えてもらったことがあります。
年末年始は1年間の総決算で”それまでやってきた結果が表れる月”という意味です。
繁忙期までにどれだけやってこれたかが大事かということです。
4月5月は新年度の始まり
とういうことで、
1年のスタートである1月ももちろん大事ですが・・・
新年度が始まる4月と5月というのはもっと大事な時期です。
異動や入学などの新生活が始まるので人が動きます。
新しい場所で新しい生活が始まるとその場所でのお店も探し始めます。
そんな新年度の時期こそ、
今まで来店していなかった新しいお客様を来店へと導く大きなチャンスです。
特にこれを書いている今(4月21日)くらいからが大事になってきます。
どうしてかというと、4月の間は新生活で慌ただしいので、5月くらいらからは少し落ち着き始めて、連休もあったりと新しい街で新しいお店を探す人も増えてくるからです。
選ばれるお店へ
年末年始の売り上げをとるために、
”ただ大人数が入れるお店”として年末年始”だけ”選ばれるのでよければ、
4月5月に特にがんばる必要はありません。
年末年始に一見さんを相手にがんばりましょう。
ですが、
”年末年始に行きたいお店”として選ばれるためには、
4月・5月の新年度の時期に一度力をいれるべきです。
個人店の経営者は使える資源も限られています。
ずっと頑張り続けることも不可能です。
なので、
配分にメリハリをつけるためにも、
”力を入れるポイント”と”どうやっていれるか?”ということに気をつけるべきです。
毎日・毎月頑張るのもいいですが、
メリハリをつけるために4月・5月に一度力を注いでみるということも重要です。
年末年始に選ばれるために新年度にがんばってみる
飲食店を経営していると、曜日感覚とともに月の感覚も年々失われてしまい、ただ”売上の多い月・少ない月”という考えになってしまったりもしますが・・・
その月その月の年間におけるポジションに目を向けてみたりしながら、お店の運営について考えてみることも重要かと思います。
2019年の4月は下旬に入りました。
いまから1か月と少しだけ。年末年始に選ばれる店になるために、もう一度4月と5月に力をいれてみてはどうでしょうか?
ただ使い勝手のいいお店になるのではなく、常連さんに選ばれるお店になることが個人店が生き残っていく道です。