生産性

【生産性向上】重なるランチタイムの来店客への対応方法・・・オーダーを紙に書いてもらう

オーダーを紙に書いてもらう
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

 

費用をかけずにランチタイムの人手不足を補う方法はないか?

 

 

どうしても来店客が重なってしまうランチタイム、

同時に来店するお客様への対応が、どこのお店でも悩みのひとつですよね。

1時間だけ人員を投入することもできないですし・・・

 

 

私のお店でもランチタイムに重なる来店客が長年の課題のひとつでした。

いろいろ考えた結果・・・

少し前に実験的に試してみた方法がうまくいっているので今回ご紹介したいと思います

 

 

今日は、私のお店で導入した

「ランチタイムの人手不足を解決するための方法」

について書いてみようと思います。

 

具体的にやったことは、

「オーダーを紙にかいてもらうようにした」

ということです。
(居酒屋さんでときどき見かけるスタイルですね。)

 

これを始めたことにより、

ランチタイムの時間の接客時間の削減につながったので、

・どのように導入したか
・いい点
・改善が必要な点

などについて書いてみようと思います。

 

重なる来店客への対応方法に悩む店主さんの参考になればと思います。

 

オーダーを紙に書いてもらうようにした理由

 

 

ランチタイムの問題点のひとつが、

「重なって来店したさいに注文とりができない。時間がかかる。」

ということでした。

 

ホールにそれほど人員を割くことができないので、

同時に来店するお客様の対応に時間がかかってしまっていました。

 

 

ランチタイムのオーダーにかかる時間を減らすのが目標

 

ということで、

ランチタイムのオーダーのスピードをあげるための問題点

 

・決まっていないのに呼ぶ
(読んでから考える人が多いので時間がかかる)

・お客様によって注文の言い方が違う

・言い間違いなどでミスがでる

 

これらの、

相手(お客様)によって変わってくるという状況が課題と考えて、

お客様に左右される時間を減らすという点を解決することにしました。

 

 

紙に書いてもらうシステムを導入

 

接客時間を減らすためにタッチパネルオーダーの導入も検討しました。

ただ、

試しにやってみるには初期費用面での負担が大きかったり、

導入後ももし使い勝手が悪かった場合にリスクが大きすぎるので・・・

当店では、

お客様に紙に書いて渡してもらうシステムを導入しました。

 

 

紙に書いてもらうことにより、呼ばれてから注文までの時間をとられることが少なくなったため、

ランチタイムの重なる時間帯にも少し時間のコントロールをすることができるようになりました。

 

もちろん良い点ばかりではなく不便な点もあるので、

紙に書いてオーダーしてもらうメリット・デメリットについて確認してみようと思います。

 

 

オーダーを紙に書いてもらうと、何が解決するか?

 

当初の予定通り解決した点と思ったより良かった点がこちらです。

 

呼ばれて待たされる時間が無くなる

 

飲食店あるあるのひとつだと思いますが、、、

「呼んだのにまだ決まっていない」

これが無くなるのはかなり大きいです。

 

会計待ち、料理ができあがっていて、他でも呼ばれていて・・・

そういった中で注文が決まっていないのに呼ばれるのは正直厳しかったですが、

これがなくなり精神的な負担も減りました

 

注文の途中で変更する人への対応時間が減る

伝票に全て記入したあとに、

「あっやっぱり○○にして!」というお客様も多いですよね。

紙に書いて出してもらうことにより、

そういった変更もなくなりました。

 

それと似たような話で、

「○○を注文したはずなのに!」

といった言い間違い・聞き間違い・確認し間違いも減りました。

 

同時進行できる

複数組が同時に来店しても、

実質、同じタイミングで接客をできていることになります。

そのため人員を投入する必要がなくなります。

 

言葉で説明を省ける

これは当初計画していたことではありませんでしたが、

紙を用意して渡すので注意事項を書くことができるようになりました。

お客様が必ず目を通すものなので、

今までは毎回口頭で説明していたことも伝わりやすくなりました。

(これまではわざわざ紙に書いて貼るほどでは思っていたことなども含めてです。。。)

文字で表現することにより、行き違いを減らすこともできました。

 

 

アナログな解決ですが接客時間の削減につながった

 

紙に書いてもらうというとてもアナログな方法ではありますが、

接客時間を削減することにつながりました。

 

紙に書いてもらうデメリット

 

一方で、オーダーを紙に書いてもらうことによる課題はこちらです。

 

接客する時間が短くなってしまう

当初の予定通りではありますが、

よくも悪くもお客様と接する時間が減りました。

 

いつもタイミングを見計らって伝えていたことなども、

接する機会が減ることにより伝えるタイミングが無くなります。

 

これをどのようにフォローするかが「接客」の腕の見せ所です。

 

紙を準備する手間が増える

 

「ランチタイムの繁忙時間の作業を減らす」

というのが目的なので目的は達成していますが、

その代わりにアイドルタイムの「紙を準備する時間」が増えます。

 

 

お客様の書き間違い

 

これまでも言い間違いがあったので、それと同じですが、

「書いたつもり」

のミスが時々起きています。

 

まあそればっかりはどうしようもないので、

お客様に紙を見せて納得してもらうしかないのですが・・・

 

年配の人が分かりづらい

 

年配の人は「システムが分からない」という人も時々いるので、

その際は今まで通り口頭でオーダーを承っています。

 

外国人も同様です。

英語の紙を用意して説明する手間を考えると、

外国人のお客様も現状では口頭でオーダーを受けています。

 

アナログなためイメージは少し悪くなる

 

もうしばらく続けていますが、

お客様によっては「めんどくさい」という人も中にはいます。

あとは紙のため少し”軽い”イメージは持たれてしまうかもしれません。

 

といったようなことが、

紙でオーダーを書いてもらうようにして感じたデメリットです。

 

 

個人店は工夫で生産性の向上を

 

 

オーダーエントリーシステムなどの機器の導入をして生産性向上ができればもちろんいいのですが・・・

個人店にとっては導入費用が高かったり・・・

導入したあとに自店舗と相性が合わなくて使えなかったというよう運用面でのリスクなどがも考えられます。

 

 

紙で書いてもらうというのもとてもアナログな方法で、

どうかな?と思うかもしれませんが、、、

 

紙でのオーダーを始めたことにより、オーダーエントリーシステムを導入した場合の自店での作業の流れも少し想像することができました。

 

 

ということで、とりあえず課題の解決に動くために、

 

「まずは、すぐにできることを試してみる」

 

これが個人経営の飲食店にとって一番大切です。

 

「やろうと思っているけれども、まだやっていないことはありませんか?」