飲食店を7年経営してきて、今でもときどき読み返す本があります。
マーケット感覚を身につけよう—「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
自分はこの本を読んだあとに、今自分のお店ので提供している『価値』について考え直し、その方向性を変えました。変えることができました。その結果、なんとか7年つづくお店を経営することができています。
安い値段と長い労働時間に苦しむ個人店店主さんに、自分のお店を真に差別化するために読んでもらいたい本です。
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目次
飲食店にとってマーケット感覚とは・・・
マーケット感覚とは一言で言うと、
「価値に気が付く力」
です。
価値について考えることができるようになる
価値に気づき、価値を提供することにより厳しい飲食店競争から抜け出す、というよりは少し違う道を走ることができるようになります。この本には価値とは何かに気づき、考える力を養い、具体的に実践する方法について書いてあります。
個人店店主にとって価値に気づくことが大切
多くの個人店店主さんは、「おいしいければ売れる」「立地がよければ売れる」、このような思考になってしまいがちです。そしてそのうち消耗戦につながっていって・・・
そんな、「おいしい」が価値だと考えている店主さんにこそ読んでもらいたい本です。
提供している価値は何か?
自分のお店の『価値』を自分の言葉で表すことができますか?
「おいしい料理を提供している。」
それでは不完全だと著者のちきりんさんなら言うと思います。
「あなたのお店で提供している真の価値は何なのか?」
この本はそれについてもう一度考えてみるきっかけになります。
”付加”価値
それでは、おいしい以外の自分のお店の『価値』とは何なのか?
お客様にとって自分のお店にどのような『価値』があるのか?
価値の考え方について、本書では価値の考え方として多くの例が挙げられていますが、冒頭にANAの例が出ています。
「ANAの競合はどこか?」
単純に考えると「JAL」となってしまいますが・・・
『価値』という点から考えると・・・
ANAが提供しているの価値を「移動手段」と考えると鉄道なども競合となり、
「モノを運ぶ」と考えると貨物系の会社も競合となってくる、
などといったように、どのような『価値』を提供しているか考えることによって競合もやることも変わってきます。
飲食店を続けていくためには、”おいしい”だけではなく、どのような『価値』が現時点であるのか?どのような『価値』を提供していく必要があるのか?
『価値』について改めて自分の頭を使って考える力を与えてくれます。
自分のお店の価値は何なのか?
ともすれば安値を競って消耗戦になりがちな飲食店経営です。
・ランチタイムは安くて当たり前。
・集客のためにおかわり自由にする。
・競合店が500円なので自分のお店は490円にする。
”普通”に考えると、このような思考になってしまって疲労ばかり貯まっていってしまいます。
なんとかしないといけない。なんとかしたい。
そうは思いつつも、やり方・考え方が分からない。。。
そんな店主さんに、今後の自分のお店の方向性を考えるひとつのヒントとして、『価値』について考える手助けをしてくれる本です。
価値を上げ、価格を上げていく参考にするためにも一度読んでみることをオススメします。
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